WATCH / 取得したい情報
何を、どこで、どのデータで確認するか。データソース、指標、範囲内の集計、対象(地点と半径、または場所の名前)、判定に使う期間を定義します。
EX東京都・代々木公園の対象地点(緯度35.6717、経度139.6949)を中心とする半径50mの範囲について、Sentinel-2衛星で観測できるたびに植生の生育状況(NDVI)を確認したい。
LIVEDEMO
製品と同じ画面を、ブラウザでそのまま操作できます。同梱のサンプル台帳を使って、観測の取得、条件の判定、行動の提案、判断と評価の記録までをお試しいただけます。
サンプル台帳「サンプル地点の草刈りタイミング」を読み込んで起動します。
観測の取得には数十秒かかることがあります。地図には国土地理院の地理院タイルを使っています。衛星データはCopernicus Sentinel-2のデータをElement 84 Earth Search経由で取得し、範囲内の植生指数を計算します。
取得したい情報、トリガー条件、実行するアクションの3点を、1件の台帳として登録します。観測データを取得して条件と照合し、一致した場合だけ台帳に書いた行動を人に提案します。
提案に対する判断は、人が行います。実施後に結果を評価し、評価がたまるとAIが台帳の見直し案を作ります。人が承認すると、台帳は次の版(v+1)に更新されます。
RIMSCOPEは、提案、判断、評価、改訂の履歴を蓄積し、判断の基準を見直し続けるためのソフトウェアです。記録はローカルのJSONファイルに保存します。地図には国土地理院の地理院タイルを使い、対象地点は日本国内を想定しています。
台帳は、取得したい情報、トリガー条件、実行するアクションの3点で構成する単位です。観測値、提案、判断、評価は、台帳とは別の記録として残します。例には、同梱のサンプル台帳「サンプル地点の草刈りタイミング」の記述を使っています。
WATCH / 取得したい情報
EX東京都・代々木公園の対象地点(緯度35.6717、経度139.6949)を中心とする半径50mの範囲について、Sentinel-2衛星で観測できるたびに植生の生育状況(NDVI)を確認したい。
TRIGGER / トリガー条件
EXNDVIが0.30以上の観測が2回続いたら、草が伸びてきたとみなす。または、前回草刈りをした後の最低値から0.05以上上がったら、伸びてきたとみなす。同じ提案は14日以内には繰り返さない。
ACTION / 実行するアクション
EX草刈りを提案する。担当は圃場管理担当で、提案から7日以内に実施する。実施前に現地で草丈を確認する。
各項目は、自然言語の記述と、実行される定義の両方を持っています。保存すると版が上がり、変更点が履歴に残ります。
RIMSCOPEは、次の8手順を繰り返します。提案、判断、評価、改訂は、すべて記録に残ります。
評価の件数は、記録の集計として表示しています。精度の評価としては扱いません。観測値は、衛星データから計算した「実データ」と、人が記録した「手入力」を区別して履歴に残します。
「確認したいこと」に台帳ごとの状態を、「今日の提案」に条件に一致した提案を表示します。最新の値、条件、指標の推移、対象範囲の地図も並びます。「観測を更新」「値を記録」「見逃しを報告」と、「判断を振り返る」での結果の記録も、この画面で行います。
台帳の一覧と内容を表示します。「新しく登録」「編集」で編集画面を開き、「停止する」「再開する」で判定を止めたり戻したりできます。「改訂の履歴」には版ごとの理由と変更点が、「この台帳の実績」には提案と評価の件数が表示されます。
台帳が出した提案、人の判断、結果の評価、台帳の改訂を、新しい順に並べて表示します。見逃しの報告も同じ列に残ります。
「基本」「表示設定」「AI」「観測データソース」「マニュアル・ドキュメント」「ファイルの場所」の6区分があります。記録者名、表示モード、AIの接続先とモデル、データソースの品質条件、参考にする文書を、画面から変えられます。
条件は、単発の観測値の大小だけでなく、連続回数と基準値からの変化量でも設計できます。値の条件では、最新の観測値を閾値と比べ、指定した回数続けて満たしたときに一致とします。変化量の条件では、最新の観測値と比べる基準との差を、閾値と比べます。
| データソース | 指標 | 解像度と頻度 | 内容 |
|---|---|---|---|
| Sentinel-2 L2A(Earth Search) | 植生指数(NDVI) | 10m、約5日ごと | 近赤外と赤の正規化差分。草や作物の生育量の目安。 |
| Sentinel-2 L2A(Earth Search) | 水域指数(NDWI) | 10m、約5日ごと | 緑と近赤外の正規化差分。水面や湿潤の目安。 |
| 手入力・外部投入 | 自由に設定 | 記録したとき | 人が記録した値や、他システムから受け取った値。対象は場所の名前で指定する。 |
| 項目 | 選べる値 | 内容 |
|---|---|---|
| 種類 | 値/変化量 | 値は最新の観測値を、変化量は最新の観測値と比べる基準との差を、閾値と比べる。 |
| 比較 | 以上/以下 | 閾値以上で一致とするか、閾値以下で一致とするか。 |
| 連続回数 | 回数 | 値の条件で使う。最新の観測から続けてこの回数満たしたとき、一致とする。 |
| 比べる基準 | 5種類 | 変化量の条件で使う。直前の観測、前回の行動以降の最小値・最大値、期間内の最小値・最大値から選ぶ。 |
| 条件のまとめ方 | いずれか/すべて | 複数の条件のうち、いずれかを満たしたら一致とするか、すべてを満たしたら一致とするか。 |
| 提案する月 | 月ごと | 選んだ月だけ提案する。選ばなければ通年。 |
| 同じ提案の間隔 | 日数 | 条件に一致し続けても、この日数のあいだは同じ提案を繰り返さない。 |
| 判定に使う期間 | 日数 | 観測の検索と判定に使う過去の期間。衛星データソースでは既定120日、最大365日。 |
| 状態 | 区分 | 意味 |
|---|---|---|
| 条件に一致 | 判定 | 条件を満たしている。提案を作るのは、提案する月の内側で、同じ提案の間隔をあけていないときだけ。 |
| 監視中 | 判定 | 判定できる観測はあるが、条件を満たしていない。 |
| 観測が不足 | 判定 | 連続回数に届く観測や、比べる基準になる観測が足りない。 |
| データなし | 判定 | 判定に使う期間に、使える観測がない。 |
| 時期外 | 判定 | 条件には一致したが、提案する月の外にある。 |
| 停止中 | 判定 | 台帳を停止している。判定と提案を行わない。 |
| 未取得 | 判定 | 衛星データソースの台帳で、観測をまだ取得していない。 |
| 提案あり | 提案 | 提案が出ていて、まだ判断していない。 |
| あとで確認 | 提案 | 「あとで」を選び、判断を保留している。提案は残る。 |
| 結果待ち | 提案 | 「実施する」または「不要」を選び、結果の評価を待っている。 |
| 見直し待ち | 提案 | 評価または見逃しの報告があり、台帳の見直しに使われるのを待っている。 |
衛星の観測には、品質条件を設けています。既定では、シーン全体の雲量が80%を超えるシーンは、画像を取得しません。範囲内で有効な画素の割合が60%に届かない観測は、判定から除きます。有効とするSCL(シーン分類)は、植生、非植生、水、未分類の4つです。除外した観測は「品質条件で除外」として件数を表示します。品質条件は、設定画面で変えられます。
指数は有効な画素だけで計算し、範囲内の平均を観測値とします。単純平均のため、範囲に道路や建物が含まれると、その値も混ざります。
AIは、台帳を作る、直す、見直す作業を補助します。提案を出すのは条件判定です。AIの出力は、人が確認して保存または承認するまで台帳に反映されません。
AIの接続先は、この端末で動くOllamaか、OpenAI、Anthropic、GoogleのクラウドAPIから選べます。APIキーは設定フォルダのsecrets.jsonにだけ保存し、記録、画面、AIへの依頼には含めません。
クラウドの接続先を選ぶと、AIへの依頼のたびに、台帳の内容、観測値の要約、参考マニュアルの抜粋が外部に送られます。社外に出せない情報を扱う場合は、Ollamaを選んでください。公開デモでは、AIは使えません。
台帳、判定、提案、評価、改訂の基盤は、データソースに依存しません。データソースは、コネクタとsources.jsonの定義で差し替えます。衛星以外のデータソースも、コネクタを加えれば同じ台帳の形式で扱えます。
手入力・外部投入は、倉庫の数量や巡回記録など、衛星以外の情報源の受け口です。観測の取得は、「観測を更新」を押したときに行います。定期的な取得と通知には、今後対応します。
地図:出典:国土地理院 地理院タイル(シームレス空中写真)
衛星データ:Contains modified Copernicus Sentinel data, processed by Element 84 Earth Search
航空写真は、場所の確認と範囲の指定に使う背景です。撮影日は地域ごとに異なり、Sentinelの観測画像ではありません。